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こんにちは、生活期専門の補装具製作所「装具ラボSTEPs」代表 義肢装具士の三浦です。
保護帽(ヘッドギア)に関して、必要性を感じるが、だれが専門職なのか、どこに相談すればよいのかが分かりにくいことがあるかもしれません。
頭部を守る保護帽(ヘッドギア)は制度上、装具ではなく日常生活用具(障害者の日常生活を助けるための用具)とされていますが、場合によっては治療用装具として処方されることもり、制度上の扱いも複雑です。
ここでは、保護帽にどんな種類があってどんな人が使うのか。オーダーメイドでなにができるのか。さらに制度上、どのような場合にどこに申請すればよいのかをまとめています。
保護帽を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
保護帽(ヘッドギア)とは?
保護帽の目的は?
保護帽(ヘッドギア)は転倒やてんとう発作などによって頭部を打つリスクのある人に、頭部の怪我を軽減する目的で使われるものです。
日常生活用具としての保護帽は、工事現場など特定の場面でのみ使うヘルメットと違って、日常生活の中で繰り返し、突発的に起こる衝撃を想定して作られています。
そのため、肝心な時にズレたり脱げたりしないフィット感と固定力、そして長時間かぶっていられる快適性が必要です。
帽子タイプ(キャップ型・ハット型)
一見、普通の帽子のように見える保護帽ですが、全体に緩衝材が入っており衝撃を軽減するものです。
軽度のてんかんやふらつき、めまいがある方、リハビリ時の安全確保など比較的リスクの低い場合に使うことが多いです。
カジュアルなデザインですが、ゴムや紐でサイズ調整が可能であったり、あごひもがついていたりと、ズレを防ぐ工夫がされています。
長時間の使用を想定して、通気性が高い、抗菌消臭機能つき、洗濯可能などの性能があるものを選ぶと良いでしょう。
あくまで普通の帽子のような形状なので、耳周りや後頭部まで幅広くカバーしたいような場合には不向きです。
また強い衝撃が考えられる場合は、保護インナーを入れられる二重構造タイプを選ぶ方が良いでしょう。二重構造タイプに関しては次の項目でご説明します。

実際の商品に関してはこちらでご確認ください↓
二重構造タイプ
見た目のカジュアルさと高い衝撃緩衝を実現する二重構造の保護帽です。
アウター(外側)はニットや綿素材など柔らかい素材でできていてカジュアルなデザインですが、緩衝機能がある保護インナーを入れられるように、ゆとりのあるデザインになっています。
市販の帽子でもゆとりのあるデザインや伸縮性のある帽子ならアウターとして使えます。
保護インナー(内側)はプラスチックやカーボン、クッション素材、ジェル素材など衝撃緩衝のための素材でできていて、頭部をしっかりと保護します。
安全性と見た目のバランスが良いタイプです。どの程度の衝撃緩衝が必要かで保護インナーを選択すると良いでしょう。

実際の商品に関してはこちらでご確認ください↓
フルカバー(全方向)タイプ
てんかん発作で転倒する場合や、自傷行為がある場合など、全方向で強い衝撃緩衝が必要な場合に適した保護帽です。
頭部と耳周りをクッション材でしっかりと覆い、あご紐がついているものが多いです。
ズレたり脱げたりすると大きなけがに繋がることがあるので、このタイプはオーダーメイドで作製することも多いです。
既製タイプを購入する場合は、しっかりとサイズ調整をして安全が保てることを確認しましょう。

実際の商品に関してはこちらでご確認ください↓
プラスチックシェルタイプ
頭部の術後など、頭蓋骨が欠損していたり、頭部に外傷がある場合は、フルカバータイプの一部(もしくは全部)をプラスチックのシェルで覆うことがあります。
また、用途に応じてプラスチックシェルは取り外し可能なタイプと、一体型タイプがあります。
プラスチック部分は通気性が低く、着用時の快適性にはかけるため術後など一時的な使用が多い。
このように高度な保護が必要な場合は、基本的にオーダーメイドでの作製になります。

オーダーメイドタイプ
前述したようにフルカバータイプやプラスチックシェルタイプは、オーダーメイドで作製する場合が多いです。
また、頭の小さい子供の場合も既製品でのサイズ調整が難しいので、オーダーメイドタイプが適応になることもあります。
オーダーメイドタイプの場合、必ず頭部の各寸法を採寸し、必要であれば仮合わせをして完成させます。
オーダーメイド保護帽はトップヘッド(中村ブレイス)が良く知られており、広く選ばれています。
実際の商品に関してはこちらでご確認ください↓

オーダーメイドで作製する保護帽に関しては、後にメリットデメリットなど詳しく解説します。
どんな人が保護帽を使うのか?
てんかん・けいれん発作がある場合の保護帽
この場合、発作時に意識を失って前触れなく倒れることがあるので、フルカバータイプで全方向の衝撃を緩衝する必要があります。
装着時間が長く、しっかりと保護するためのフィット感が重要になります。
特に小児では、頭が小さくフィット感が得られにくいので、オーダーメイドで作製することが多いです。
療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を取得している場合、保護帽は日常生活用具として補助対象となることが多いです。
脳性麻痺などバランス障害がある場合の保護帽
脳性麻痺などでバランス障害や姿勢保持が難しい場合、座位や立位で転倒する危険があるので保護帽が必要になります。
転倒の頻度や、生活環境によってリスクは違うので、それぞれにあった保護帽を選ぶのが良いでしょう。
保護帽を検討する場合は、主治医や担当セラピストに相談して転倒リスクを再確認しましょう。
療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を取得している場合、保護帽は日常生活用具として補助対象となることが多いです。
知的・精神障害の保護帽
自傷行為や頭を壁や床にぶつける行動がある場合、保護帽を検討するのが良いでしょう。
保護帽を自分ではずしてしまったり、ずらしてしまう場合は、原因を見極めて保護帽を工夫します。
自傷行為の方法や、保護帽をはずしてしまう理由は人それぞれなので、もっともオーダーメイド保護帽の真価が発揮される場面でもあります。
既製の保護帽が上手く行かなかったから諦めてしまうのではなく、介助者や施設職員と相談しながら、本人が長くかぶっていられるようなデザインを探しましょう。
オーダーメイドでの工夫の一例を以下に紹介します。
オーダーメイド保護帽の工夫例
- 自分で保護帽をはずしてしまう場合
➤あご紐を取り外ししにくい尾錠付きベルトやバックルに変更する
➤前方を視界に入らない長さにして着けている感をなくす
➤帽子タイプなどなるべく着けやすいものから試してみる - 特定の部分を強く打ち付ける場合
➤特定の部分だけクッションの厚みを増やして保護する
➤目や頬を打ち付ける場合、頬周りを覆う形状にする
➤叩く感覚が好きな場合、あえて保護帽表面をプラスチックにしてみる
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を取得している場合、保護帽は日常生活用具として補助対象となることが多いです。
手術後の保護帽
開頭術やシャント術後の頭部の保護として保護帽を使用することがあります。
保護したい部位や頭の形状によって、既製品で対応する場合とオーダーメイドで作製する場合があります。
医師が治療上必要であると認めた場合、治療用装具として補助の対象となります。この場合は、障害者手帳とは関係なく、申請が可能です。
オーダーメイドの保護帽とは
どんな人に必要か
前述したように、既製品の保護帽が頭に合わない場合や、用途に合わない場合にはオーダーメイド保護帽の出番になります。
特に小児では、頭がまだ小さいのでぴったりフィットする既製品が見つからず、オーダーメイドが必要になることが多いです。
メリット・デメリット
オーダーメイド保護帽のメリット・デメリットを以下に挙げます。
オーダーメイド保護帽のメリット
- 頭にぴったりフィットするものができあがる。
- 仮合わせをして仕上げるので、微調整が可能。
- それぞれの特性に応じた工夫をすることが出来る。
オーダーメイド保護帽のデメリット
- 費用がかかる(日常生活用具の補助金額から足が出ることもある)
- 完成までに時間がかかる(仮合せを含めて2~3ヵ月かかる)
- 採寸が必要になる(じっとしてられない場合ここがネックになることも…)
オーダーメイドでできること
オーダーメイド保護帽の工夫例でも挙げましたが、オーダーメイドならではの工夫がいろいろあるのでその一部を紹介します。
オーダーメイド保護帽でできること
- 色を選べる
たくさんの色から選べるので、お子さんの好きな色を選んだり、通園している場合に指定の帽子と同じ色を選ぶことが出来る。 - 特定部位に厚みを増やすことが出来る
人それぞれにぶつけやすい場所や守りたい場所が違うので、前後左右の一部分だけクッションの厚みを増やすことが出来る。 - あご紐をアレンジできる
あご紐をはずしにくく工夫したり、逆に自分で着脱できるように工夫することが出来る。長さも採寸して作るので、合わせやすい。 - 保護する部分を広げられる
頬や耳周り、あご周りなど、広い範囲で保護することが出来る。頭頂部も全部覆う、一部覆う、などのアレンジができる。 - 部分的に素材をかえられる
特別に強度が必要な部分を、プラスチックにするなどの工夫ができる。 - ひさしやひよけがつけられる
屋外での活動がある場合に、取り外し可能なひさしや首の後ろの日よけを着けることができる。
補助制度と申請について
治療用の場合
開頭術やシャント術などの治療過程で頭部の保護が一時的に必要になった場合、治療用装具として保護帽の費用を補助申請することが出来ます。
この場合、医師の処方があることが前提になるので、必要を感じた場合、まずは主治医に相談してみましょう。申請の際は治療用装具と同様に医師の装着指示証明書が必要になります。
費用負担は病院の窓口負担と同じで通常は3割負担(その他、後期高齢者医療・重度障害者医療など助成制度が利用できる場合は決められた負担額)で、一時立替払いして医療費申請後に払い戻しが受けられます。
申請に関して詳しくは、こちらの「治療用装具の支給申請について」ご覧ください↓
生活用(更生用)の場合
療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を取得している場合、保護帽は日常生活用具として補助対象となることが多いです。
身体障害者手帳のみでは支給対象にならない場合もありますが『平衡機能や身体機能に障害を有し、転倒等により頭部を強打するおそれのある者』と認められた場合、支給対象になることがあります。
日常生活用具の支給条件、支給額に関しては、お住いの自治体によって条例が異なります。申請前に市区町村役場の障害福祉担当課に問い合わせてください。
オーダーメイド保護帽の場合、通常より費用がかかるので支給額を超えることがありますが、差額を自費で支払うことで作製は可能です。
もし保護帽が支給対象にならなかった場合でも、必要であれば自費で作製する方も多いので、福祉用具相談員や義肢装具士に相談してみましょう。
申請に関して詳しくは、こちらの「更生用装具の支給申請について」をご覧ください↓
最後に保護帽の選び方と申請を図にまとめたので参考にしてください。

以上が保護帽(ヘッドギア)のご説明でした。
保護帽はなくても生活できるけれど、あればより活動範囲が広がったり自立度があがることもあります。
また、施設での生活では特に安全管理のために重要な役割を果たします。
必要かもしれないと思っている方は、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。
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生活期専門補装具製作所「装具ラボSTEPs」は神戸を拠点に活動していますが、今後は全国各地に拠点を作って装具に困っている人をゼロにすることを目指しています。
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