
こんにちは、生活期専門の補装具製作所「装具ラボSTEPs」代表 義肢装具士の三浦です。
装具を長く使っていると
「前よりも歩きにくくなった」
「最近足に合っていないような気がする」
「修理したほうがいいか、作り変えた方がいいかわからない」
こういった悩みを感じる方は多いのではないでしょうか。
装具は一度作ればずっと同じものを使い続けるのではなく、身体の変化や生活環境に合わせて見直すことが大切です。
この記事では、退院後の装具の作り替えについて「タイミング」「申請制度」「失敗しないポイント」をわかりやすく解説します。
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装具を作り変えるタイミング
装具の作り変えは「壊れたら」では遅いことも多く、身体の状態や使い方に合わせて「良いタイミング」で装具を見直すことが重要です。
結論から言うと、病退院後半年~1年ぐらいが装具見直しの良いタイミングであると考えます。
この時期は、自宅での生活や外出に慣れてきて、生活の中での「使いにくさ」や「不満」が明確になるタイミングです。
さらに、生活変化による足の太さの変化(筋委縮やむくみなど)が落ち着いてくる時期でもあります。
ここでは、具体的に作り替えを検討したほうが良いタイミングをいくつかご紹介します。
身体状況が変化したとき
退院後のリハビリや時間の経過によって、足の太さや関節の動き、麻痺の状態は徐々に変わっていくのが自然です。
例えば
- 足が上がりやすくなっているのに、装具の固定が強すぎる
- 反張膝や内反が強くなっているのに、装具で抑えられていない
などです。こういった装具と身体状況のずれがでてくると、歩き方のクセや代償運動が出て、歩きにくさの原因になります。
歩き方のクセや代償運動について詳しくはこちらをご覧ください↓
傷みや違和感が出たとき
装具を使っていて「装具が当たって痛い」「皮膚にトラブルがある」といった場合、装具が合わなくなっていることが多いです。
修理で対応できる場合は良いですが、修理が難しい場合や、今の状態に合わなくなっている場合は、作り替えが必要になります。
装具の修理基準や流れについてはこちらをご覧ください↓
破損・劣化したとき
装具は消耗品なので、使い続けるといろんな部分が劣化してきます。
- ベルトや滑り止め、クッション類の劣化
- プラスチックや金属の変形・破損
- パーツの破損・消耗など
こういった状態を放置すると、装具の本来の機能が発揮できなくなるだけでなく、転倒や怪我のリスクも高まります。
劣化部分の修理を依頼するか、作り替えを検討しましょう。
生活環境が変わったとき
装具は「何のために使うか」「何を重要視するか」で設計が変わります。
病院でリハビリのために作った装具が必ずしも、今の生活に合っているとは限りません。
- 履きたい靴が履けなくて生活が制限される
- 屋外でも使いたいのに、屋内のみでしか使えない
- 歩行距離が増えて装具の重さが負担
など「装具だから仕方ない」と諦めるまえに、今の環境に合った装具を再検討してみることも大切です。
作り変えの申請手続きの流れ
作り変えで使える制度
装具を作る制度は大きく分けて「健康保険制度」と「障害福祉制度」があります。
症状固定後の装具の作り変えは、障害者手帳を利用して障害福祉制度で行うことが基本です。
例外的に健康保険制度で装具を作り変える場合もあるが、まずは役所の障害福祉担当課に相談するようにしましょう。

障害福祉制度での作り替えの流れ
障害福祉制度での作り替えの流れを以下に示します。
詳細な流れは、市区町村の決まりによって異なるので詳しく知りたい場合は、市区町村の障害福祉担当課に問い合わせましょう。
障害福祉制度での装具作り替えの流れ
- 本人や周囲の医療・介護職が装具の作り替えが必要であると判断
この時、装具作り替えの必要性や修理の可否を判断するために、義肢装具士を交えて相談を行うことが望ましい - 市区町村の障害福祉担当課に相談・申請
市区町村によって支給申請の流れは大きく異なります。そのため、まずは本人もしくは周囲の医療介護職から障害福祉担当課に相談し、今後の流れを確認する。 - 判定後に支給決定
決まった手続きを踏んで、役所の判定が済み、支給決定がおりる。 - 装具の作製
必要に応じて採型・採寸を行い装具を作製する。 - 装具の完成・引き渡し
自己負担額があれば自己負担額を支払って、支給券等の書類を製作所に渡す。
装具の作り替えで失敗しないためのポイント
装具の作り変えは初めて装具を作る時よりも、いろんな意味で難しい場合が多いです。
ここでは、よくある失敗を防ぐための具体的なポイントを解説します。
作る前に義肢装具士とよく相談する
「今の装具での不満を解消したかったのに、結局同じものが出来てしまった。」
「今の装具と同じものが良かったのに、違う装具が出来てしまった。」
といったトラブルは非常によくあるトラブルです。
医師やセラピストにどれだけ希望を伝えていても、こういったトラブルは起こることがあります。
実際に装具を作るのは義肢装具士なので、義肢装具士を交えてしっかりと相談を進めることが大切です。
もし、義肢装具士と相談をしていて「ちょっと伝わっていないかも」「話がかみ合わない」と感じるなら、担当者や製作所を変えてみるのも一つの手です。
治療中に作る装具と違って装具の作り変えは、いそいでいない(時間に余裕がある)場合が多いです。
しっかりと時間をかけて相談し、義肢装具士との信頼関係を作ることが大切であると考えます。
実際に採型したり、作り始める前にできる限り多くの情報を共有しておくことをおススメします。
リハビリ職との連携も大事
可能であれば、生活期で担当しているリハビリ職とも情報共有することが理想です。
私自身も日々、装具の作り替えを行っていて感じることですが、長期にわたって本人と関わっているリハビリ職の存在は非常に有難いです。
本人が本当は感じているけどうまく言語化できないことを、代弁してくれる。
本人の性格や生活のクセを考慮に入れて、注意すべきことを助言してくれる。
今後のリハビリ目標を踏まえて、装具の作り替えを検討できる。
など、リハビリ職との連携があったからこそ、納得がいく装具にたどり着けたという例がたくさんあります。
本人とリハビリ職、義肢装具士が揃ってディスカッションするのが難しい場合もありますが、なるべくそれが出来るように調整を行いましょう。
仮合せを軽視しない
装具を作るとき、多くの場合「仮合せ」といって完成前に試着して、装着感や歩行の確認を行います。
※既製品装具の場合は、仮合せの工程がないこともあります。
仮合せの際に「痛みや違和感」「歩きにくさ」があれば、遠慮せずにすべて伝えることが大切です。
ただし、仮合せで調整できる部分とできない部分があります。
「この靴が履きたい」や「ベルトを工夫して欲しい」「装具の長さは変えないで欲しい」などの要望がある場合は、採型の時にすべて伝えておくことも大切です。
既製品の場合は試着が可能なこともある
既製品装具(オルトップやゲイトソリューションなど)を希望している場合は、事前に装具の試着が可能な場合があります。
使ってみたい装具があるなら、事前に製作所に問い合わせて試着ができるかどうかを確認しましょう。
ある製作所では試着が出来なくても、他の製作所では試着が可能なこともあります。
地域によっては選べるほど製作所がない、ということもありますが、困ったときは役所の障害福祉担当課に問い合わせてみると、その地域で実績のある製作所をいくつか紹介してもらえるはずです。
以上が装具の作り替えに関する解説でした。
装具を作り変えることは、退院後の生活をより快適に、より自分らしく過ごすための前向きな見直しでもあります。
今の生活や目標に合った装具に変わることで、動きやすさや安心感は大きく変わります。
「まだ使えるから」と我慢するのではなく、前向きに検討してみてください。

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