装具難民から脱却するには

装具難民

こんにちは、生活期専門の補装具製作所「装具ラボSTEPs」代表 義肢装具士の三浦です。

皆さんは「装具難民」という言葉をご存じですか?

もし、装具難民がどういった人々を指すのかわからない方は先にこちらをご確認ください。

装具難民から脱却するために絶対に必要なこと、それは皆さん自身が装具の知識を持つことです。

そんなの一から勉強するなんてできるかしら…

そう思う人もいるかもしれませんが、大丈夫!装具について完璧に知る必要はありません

自分が使っている装具の名前と、その役割を知っているだけで全然違ってきます

このブログでは、日常でよく使われる装具をイラストで紹介し、その装具に関する最低限の知識が得られるようにしています。

まずはこちらの記事で自分の使っている装具を探してみましょう↓

装具の知識がないのはなぜ?

そもそもなぜ、装具を実際に使っているにも関わらず知識が得られないのでしょうか?

実は装具を使っている人全員が装具の知識を得られていない、というわけではありません。

これは実際に私が装具のフォローを続けていて感じたことですが、装具の知識があるかどうかは、どのような状況で装具を使うことになったか、によります。

私の場合は、昔から馴染みの製作所があるのでそこでフォローしてもらっています。

自分の使っている装具についてはよく知っているつもりです。

そうですね、例えば先天性の疾患で幼いころから装具を使っているような場合は比較的、自分が使っている装具に関する知識を持っている方が多いです。

なぜなら、そのような場合は大急ぎで装具を作る必要はなく、時間をかけて医師と本人と家族を含めて話し合い、処方が下されます。

そして、成長過程で何度か装具を作り替える中で、家族も本人も知識を蓄えることができ、製作所との繋がりもできてきます

私は病気で倒れていつのまにか装具を使ってリハビリが開始していた。

装具に関して医師から説明があったはずだけど、よく覚えていないですね。

そうかもしれません…、脳卒中などの疾患では、発症後できるだけ早期に装具をつくってリハビリを開始することが、治療のための最優先となります。

そのため、時間をかけて装具について話し合うような機会はないままに、回復期病院に転院しアッと言う間に退院して自宅に戻ることになります。

さらに症状が安定したので後は近くのクリニックで経過観察、となれば装具に関して頼れる場所はどこにもなくなってしまいます。

使っている装具の知識をもつメリット

装具の知識なんて素人には難しいし

病院で処方された装具を素直に使っておけばいいんじゃないの?

本当にそれでよいのでしょうか?

入院中に退院後の生活環境や身体状況の変化を完璧にイメージするのは、医療職であってもほぼ不可能です。

そうなると、退院後に病院で作った装具が自分に合わなくなってしまった時に、声を挙げられるのは自分自身か周りの家族しかいません

もちろん、訪問リハビリや通所リハビリのセラピストさんが装具の不具合に気づいてくれるかもしれませんが、現状ではそれはかなり幸運なケースです。

それなら、自分自身で少し知識をつけてみてはどうでしょうか?

装具について知るためには

そうはいっても、装具の情報って検索しても全然でてこないんだよね。

他の医療スタッフさんに聞いてもよく知らないみたいだし…

おっしゃる通り…、本当に装具の情報って見つけるのが大変なんですよね。

このブログはそんな人のために作っているのでぜひ活用していただきたいです!

それ以外にもおすすめのリンクを貼っておきます!

まずは年に四回季節ごとに発刊している装具の情報誌がこちらでみれます↓

装具を使う人と見守る人のための情報誌「STEP by STEPs」

紙媒体でも発刊しているので、購読希望の方はコメント欄よりご連絡ください。

あとは作業工程や新製品のご案内などこちらで発信しています。

自分のサイトばっかりじゃないか!

と言われそうですが、それぐらい情報発信している人が少ないということでお許しください💦

装具の修理・作製のご相談は装具ラボSTEPsホームページ内の問い合わせフォームよりお待ちしております。

生活期専門補装具製作所「装具ラボSTEPs」は神戸を拠点に活動していますが、今後は全国各地に拠点を作って装具難民をゼロにすることを目指しています。

気になった方は、装具ラボSTEPsで検索してみてくださいね。

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